家賃を支払ってアパートやマンションを借りるのと、新築・中古のマンションや戸建てを購入するのとどちらがいいのかは、よく議論になるテーマです。賃貸と持ち家、どちらにもメリットとデメリットがあり、収入や家族構成、ライフステージによっても結論は変わってくるため、どちらかが必ず正解というわけではありません。
重要なのは、それぞれの特徴を把握して、自分自身のケースに当てはめて適した選択肢を選ぶこと。そこで今回は、千葉県にお住まいの200名を対象にアンケート調査を実施。どんな理由で賃貸、または持ち家を選択したのかや、実際に住んでみて感じるメリット・デメリットなどについて聞きました。
Contents
1.みんなが賃貸または持ち家を選んだ理由は?

千葉県にお住まいのみなさんが賃貸または持ち家を選んだ理由には、どのようなものがあるのでしょうか。回答のなかでも、それぞれの理由としてとくに多かった声を紹介します。
1-1.賃貸を選んだ理由
- 転職した為、職場に近い住まいを探した。
- 転勤の可能性があるから。
- 急に引っ越すことになった。
- 気楽に住み替えできるから。
- 賃貸は引っ越しがしやすいから。
- 職場への交通が便利。
- ローンが心配だったため。
- 家を買うお金がない。
賃貸を選んだ理由としては、立地や通勤の便利さを優先したいから、転勤や異動などでの住み替えに対応しやすいから、といった理由が目立ちました。また、家を購入したいものの、資金面で不安があるという意見も多くありました。
1-2.持ち家を選んだ理由
- ローンを完済すれば、老後の住居費を大幅に抑えることができます。また、高齢になると賃貸の契約が難しくなるケース(入居審査など)を懸念し、「一生住み続けられる場所を確保しておきたい」という安心感のために購入。
- 老人の一人暮らしに貸してくれる賃貸物件を探すのは大変だと聞いていたので、老後を考え購入しました。
- 何年かで引っ越すなら賃貸だが、そうでないならローンを組んで買った方が得になる。
- 自分好みの間取りや設備にカスタマイズできる自由度があります。また、支払った住居費が掛け捨てにならず、将来的に「資産」として手元に残る。
- 初期投資が必要だが、その後はランニングコストが低くてすむ。
- 持ち家に憧れがあるから。
- 傷とか汚れとかの精算を気にしたくなかった。
- リフォームできるから。
持ち家を選んだ理由でとくに多かったのは、「家賃を払い続けるのがもったいないから」「資産になるから」といった経済合理性を重視した理由でした。そのほか、老後の安心感や持ち家そのものへの憧れ、自分好みにカスタマイズやリフォームができることなどが挙がりました。
2.賃貸または持ち家に住んで感じたメリットは?

住宅は、実際に住んでみないとわからないことも多くあります。ここでは、賃貸または持ち家に住んで感じたメリットについて、それぞれの回答を紹介します。
2-1.賃貸のメリット
- 隣近所とのトラブルになった際に引っ越すことが可能。
- 問題があれば住まいを簡単に替えることができる。
- ローンの返済に追われないので他のことに資金を回せる。
- 固定資産税等の税金がいらない。
- 賃貸はメンテナンスの面倒がない。
- 職場へのアクセスがいい。
賃貸のメリットで最も目立ったのは、やはり引っ越しや住み替えのしやすさです。近隣トラブルやライフステージの変化で引っ越す場合、持ち家よりも身軽に動ける点は大きな魅力のようです。
そのほか、修理やメンテナンスを管理会社や大家さんに頼めることや、住む場所を選びやすい点なども賃貸のメリットとして多く挙がっていました。
2-2.持ち家のメリット
- 持ち家があるという安心感。
- ローンを払い終われば名実共に自分たちの家になる。
- 老後を考えると、持ち家のほうが資金負担が少ない。
- 家賃値上げや立ち退きの心配がない。
- 賃貸ではないので、気にせず家をカスタマイズできる。
- マンションと違い、上下階の人に気を使わなくていい。
持ち家の場合も、やはり資産性があることや、老後に家探しをしなくていい安心感についての回答が目立ちました。また、自由にリフォームやカスタマイズができることも大きなメリットとして挙がっています。
持ち家の中でも、戸建てについては広さや空間にゆとりがあり、庭もあることや、騒音などで近隣への気づかいが少なくて済むこともメリットとして出ていました。
3.賃貸または持ち家に住んで感じたデメリットは?

一方で、実際のデメリットとしては、何があるのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。
3-1.賃貸のデメリット
- 家賃の値上がりの心配。
- 家賃を払い続けていて、勿体ない気がする。
- 賃貸だと資産性がない。
- 賃貸だとリフォームができない。
- 家主が家の修理をなかなかやってくれない。
- 構造が荒いので、他の部屋の雑音が入りやすい。
賃貸のデメリットとしては、将来の資産にならない点や家賃を払い続けることへの金銭的な負担が多く挙がりました。また、リフォームや改装ができないなど、自由度が低いこともデメリットとして挙がっていました。
3-2.持ち家のデメリット
- 不具合が生じたら、自分で業者に頼んで支払いが必要。
- トラブルを自分で解決しなければいけない。
- 十数年後に家が古くなってきたら、ある程度まとまった金額のリフォームが必要になる。
- 持ち家の購入に変動金利住宅ローンを利用すると、金利変動リスクを負うこと。
- いわゆるご近所トラブルのようなものがあった時に、賃貸なら簡単に引っ越せるが、ローンで購入すれば簡単に引っ越せない。
- 自然災害が起きた時に財産が消滅してしまう。
持ち家のデメリットで最も多く挙がっていたのは、税金や修繕費、管理費やローンなど、お金がかかる点でした。次に、維持管理の手間や引っ越しのしにくさ、近所付き合いなどの人間関係の負担、賃貸よりも立地を選びにくい点などがデメリットとして感じられているようです。
4.もし選び直せるなら賃貸と持ち家、どっちを選ぶ?

もし賃貸と持ち家を選び直せるとしたら、どちらを選ぶのか。そんな質問をしたところ、持ち家派は9割が「次も持ち家を選ぶ」と回答。一方で、賃貸派は約半数が「次も賃貸を選ぶ」と回答していました。
どちらも現在と同じ居住形態を選ぶ傾向がありますが、とくに持ち家派は選び直してもやはり持ち家を選択する人が多数のようです。
4-1.賃貸を選ぶ!
- 固定資産税がかからず、メンテナンス費用も発生しないし、維持管理が楽。
- 職や健康、経済の不安定さからのローン返済や家を手放すときの心配がない分、賃貸を選びます。
- 実家を出てから持ち家住みの経験がないので明確な意見は持っていないが、維持管理・税金等の面を考えると、身軽な賃貸の方が良いのではないかと思っている。
- 賃貸。持ち家だと一人で全ての責任を担うのが重すぎるから。
- 賃貸を選びます。コンパクトな空間で効率よく暮らしたいからです。
- 賃貸。将来の引っ越しのことを考えて。
選び直すなら賃貸を選択するという回答では、資金面での不安や身軽に暮らせる点を支持する声が理由として多く挙がっていました。
4-2.持ち家を選ぶ!
- やはり家を持つことはステータスであり、人生の目標。
- 持ち家だと資産が残せるし、自分好みの家にできるから。
- 持ち家にしたい。メンテナンスや自己資金がかなり掛かるが、気兼ねなく住む事が出来そう。
- 老後の住まいとしての安定性を考慮した場合、持ち家を選びたい。
- 持ち家。賃貸は自由度は高いけど資産にならない割には、リーズナブル感がない。もっと安かったら賃貸でもいいかも。
- 持ち家派です。自分の絶対的住処を持つ安心感は賃貸では手に入れられない。
選び直すなら持ち家を選ぶという回答では、やはり資産として残るからといった理由や、将来にわたって気兼ねなく住める安心感などが理由として目立ちました。
5.賃貸と持ち家、どっちがいい?みんなのリアルなアドバイス

最後に、これから賃貸と持ち家のどちらにするか迷っている方に向けて、アンケート回答者からアドバイスをもらいました。
- 自分と家族の生活スタイルや人生設計を踏まえて判断したら、後悔しないと思います。
- 資金計画をしっかり考えて、無理をしない住居選びをしてほしい。
- 何度か現地を見て、出来る限り近所の状況把握をした方がいい。
- 数年で引っ越すなら賃貸、そうでないなら持ち家。
- 金銭的な面を考えるなら賃貸、自由度のある生活を求めるなら持ち家を選択した方が良いと思います。
- 本当にその家が必要か、無理がないか、収入が減ること、売却することまで考えてほしいと思います。
- 持ち家派だけど、長期での借金を背負っていくことになるし、夫婦、家族とはいっても危機的な状況が起こらない保証はないので、家を買うという決断は慎重に検討が必要。
- 計画を立て、住宅ローンか、賃貸料の方が良いか、専門家に相談すると良いと思います。
6.ライフプランを考えたうえで、賃貸か持ち家かを検討しよう

今回のアンケートで、賃貸派はいつでも引っ越せる身軽さや一時的な金銭面での負担の軽さを重視しており、持ち家派は将来にわたる安心感や資産性を重視していることがわかりました。
今の生活スタイルや経済状況も大事ですが、賃貸か持ち家か迷っている場合は、将来の可能性や資金計画、人生設計についてもしっかりと考えたうえで検討しましょう。
家を購入する場合は、人生に影響する大きな決断となることが多いため、まずは住まいのプロと一緒にライフプランのシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。