【要約・この記事の見どころ】
本記事では、東京都心の不動産価格が高騰するなか、子育て世帯が無理なく、ゆとりある暮らしを実現できる選択肢として注目される「千葉県」の不動産動向と、今注目したい7つのエリアをわかりやすく解説しています。
注目ポイントは、最新の「令和7年地価公示」をもとにしたエリアごとの特徴整理です。千葉県全体で地価が上昇するなか、なぜ特定の街にファミリー層が集まるのかを、「子育てのしやすさ」という視点で紐解いています。
さらに、JR総武線やつくばエクスプレスなどの交通利便性に加え、公園や自然環境の充実といった「子どもがのびのび過ごせる環境」がどのように両立されているかも解説します。
Contents
都心へのアクセスがよく、豊かな自然環境にも恵まれている千葉県は、住まい探しの有力な候補地として注目を集めています。特に近年では、東京都内の不動産価格高騰を受け、よりよい住環境を求めて千葉県内での購入を検討する方が増えているといえるでしょう。
この記事では、千葉県内の最新の不動産市場動向や地価の推移を解説するとともに、特に人気を集めている7つのエリアについて、その魅力や特徴を詳しくご紹介します。これから千葉県でマイホーム購入を検討されている方は、ぜひエリア選びの参考にしてみてください。
1.千葉県内の不動産市場動向

2026年2月現在の千葉県全体の不動産市場における特徴は、地価が上昇傾向にあるエリアと、横ばいもしくは下落しているエリアとの「二極化」が鮮明に進んでいる点にあります。具体的に地価が上昇しているエリアを見てみると、「令和7年地価公示 東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の対前年平均変動率」において、流山市、浦安市、千葉市美浜区、松戸市、船橋市、千葉市中央区、市川市、習志野市、成田市、白井市などが上位に挙がっています。
これらの地域の地価上昇エリアに共通しているのは、都心へのアクセスが良好であり、マンションや戸建て住宅の実需が高まっているという点です。特に、駅周辺で大規模な再開発が行われていたり、大型ショッピングモールの建設が進んでいたりする地域においては、生活利便性の向上が評価され、地価の上昇が顕著に表れているといえます。
資産価値の維持という観点からも、こうしたエリアの選定は重要です。前年のデータや近隣エリアと比較をして、どれくらい価格が上昇しているのかをしっかりとチェックしておきましょう。
出典:国土交通省『令和7年地価公示 東京圏の東京都特別区及び人口10万以上の市の対前年平均変動率』
2.千葉県の暮らしやすさ・住宅事情

千葉県は以前から、東京都内へ通勤・通学をするファミリー層を中心に、人気のあるベッドタウンとして機能してきました。近年では都内の不動産価格が歴史的な高騰を見せていることから、無理のない予算で広く快適な住居を取得したいというニーズが高まり、千葉県への移住を具体的に検討する層が増加しています。
この需要の高さは公的なデータにも表れています。2025年3月に公表された「令和7年地価公示」によれば、千葉県全体の地価は前年比でプラス5.0%の上昇を記録しました。これは全国平均のプラス2.7%を大きく上回る数値であり、千葉県への注目度の高さがうかがえます。
特に人気のある主要エリアにおいては、県平均をさらに上回る上昇率を見せている地点もあり、マンションや戸建て住宅に対する旺盛なニーズが価格を押し上げている状況です。都心への利便性と価格のバランスが取れた千葉県は、今後も不動産市場において存在感のあるエリアとなるでしょう。
出典:国土交通省『令和7年地価公示 都道府県別・用途別対前年平均変動率』
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3.千葉県で人気がある7つのエリアを紹介

ここからは、千葉県内において特に住宅需要が高く、人気を集めている7つのエリアについて、それぞれの街の特徴や魅力を個別に詳しく紹介します。
3-1.人口流入数が多い「流山市」
流山市は、市を挙げての戦略的なPR活動が功を奏し、全国的にも注目される自治体となりました。「母になるなら、流山市」「都心から一番近い森のまち」というキャッチフレーズを掲げ、子育て環境の整備をアピールした結果、30代から40代の子育て世帯の移住が大幅に増加しました。
その人気は数字にも表れており、2025年の地価公示において、千葉県内で最も高い上昇率(前年比+13.6%)を記録しています。交通利便性においては、つくばエクスプレス(TX)沿線の「流山おおたかの森」駅が中心となります。秋葉原駅まで最速27分、JR京浜東北線への乗り換えを利用すれば東京駅へも約43分で到着できるアクセスのよさが魅力です。
また、駅直結の「流山おおたかの森S・C」などのショッピングセンターがあり、買い物環境も充実しています 。さらに、保護者が通勤途中に駅前のステーションに子どもを預けると、市内の各保育施設までバスで送迎してくれる「送迎保育ステーション」という独自のサービスを実施しており、共働き世帯から大きな支持を得ています。
出典:国土交通省『令和7年地価公示 市区の対前年平均変動率』
3-2.都心へのアクセスが良好な「柏市」
柏市は、千葉県北西部の主要都市として発展してきましたが、近年は特に「柏の葉キャンパス」エリアの開発によって、ファミリー層からの人気が高まっています。交通の要となるつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅は、北千住駅まで約20分、秋葉原駅まで約31分でアクセス可能です。
乗り換えを含めても東京駅まで約35分という立地は、都心通勤者にとって大きなメリットです 。生活環境としては、駅周辺に大型商業施設「ららぽーと柏の葉」が立地しており、日常の買い物から休日のレジャーまで、ファミリー世帯が快適に過ごせる環境が整っています。
高い利便性を背景に、駅周辺エリアではマンション需要が高まり続けており、「パークシティ柏の葉キャンパス」をはじめとする大規模な高層マンション群が形成され、近代的な街並みが広がっています。
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3-3.昔からベッドタウンとしての歴史がある「松戸市」
松戸市は江戸川を挟んで東京都に隣接しており、古くから東京のベッドタウンとして発展してきた歴史のある地域です。都心への距離が近く、JR常磐線の快速を利用すれば上野駅までは約20分、東京駅までは約27分、品川駅へも約38分で到着できるなど、主要ターミナルへのアクセスのよさは県内でも屈指のエリアです。
松戸駅周辺は商業施設が充実しています。駅に直結している「アトレ松戸」をはじめ、「プラーレ松戸」や「ピアザ松戸」など複数の大型施設が集積しており、仕事帰りの買い物や外食に困ることはありません。
また、住宅地としての歴史が長いため、松戸市内には多くの公立・私立学校が存在し、教育環境も整っています。子育てや教育を重視する家庭にとっても、安心感のあるエリアだといえるでしょう。
3-4.住みやすさに定評がある「船橋市」
船橋市は、千葉市に次いで千葉県で2番目に人口が多い中核都市であり、民間の「住みやすさランキング」などでも常に上位にランクインする人気のエリアです。魅力の一つとして交通利便性の高さが挙げられるでしょう。
JR総武線や東武アーバンパークライン(野田線)などを利用でき、千葉駅まで15分、秋葉原駅まで32分、新宿駅まで51分、東京駅まで26分と、県庁所在地の千葉方面と東京方面のどちらにもスムーズにアクセスできる環境にあります。
船橋駅周辺は県内有数の繁華街であり、駅直結の「東武百貨店 船橋店」や「シャポー船橋」といった商業施設が賑わいを見せています。その一方で、少し離れると公園や学校などの家族向け施設も充実しており、バランスのよさを備えている街です。
近年は船橋駅の南口において大規模な再開発が進行中で、51階建て・高さ約200メートルのタワーマンション建設計画も進んでおり、さらなる発展が期待されています。
3-5.都心への近さと自然環境が魅力の「市川市」
市川市は江戸川を挟んで東京都江戸川区と隣接しており、東京のベッドタウンの中でも特に成熟した住環境を持つエリアとして知られています。交通アクセスは優れており、JR総武線快速を利用すれば乗り換えなしで東京駅へ約18分で到着します。
また、中央・総武線各駅停車で新宿まで約39分、地下鉄丸ノ内線や山手線への乗り換えを利用することで、池袋へ約34分、渋谷へ約42分と、都内の主要エリアを網羅できる利便性があるといえるでしょう。
都市的な便利さだけでなく、桜やバラ園が楽しめる「里見公園」や、子どもたちに人気の「市川市動植物園」など、自然と触れ合えるスポットも多く、ファミリー層にとって魅力的な環境が整っているのです。市川駅南口には駅直結の高層マンションが整備されており、都心の夜景や富士山などの眺望が楽しめる点も魅力だといえます。
3-6.アクアラインで都心へのアクセスが良好な「木更津市」
木更津市は、房総半島の東京湾沿いに位置し、東京湾アクアラインを経由することで、バスや自動車を使って都心へダイレクトにアクセスできる点が特徴です。近年は、「かずさアカデミアパーク」などの研究開発拠点や産業団地の整備が進行しており、職住近接の街としての側面も強めています。
商業面では、県内外から多くの人が訪れる「三井アウトレットパーク 木更津」などの大型商業施設が充実しており、休日のショッピングも市内で完結できます。豊かな自然環境と都市機能のバランスが取れていることから、首都圏からの移住者にも高い人気があるエリアだといえるでしょう。
テレワークの普及に伴い、ゆとりある住環境を求めて木更津を選ぶ層が増えており、自然と都市のバランスが取れた街として注目されています。
3-7.新築マンションの建設が進む「成田市」
成田市といえば成田国際空港のイメージが強いですが、住宅地としても新たな動きが見られます。12年ぶりとなる新築マンション「ルネ成田サングランデ」の建設が進んでおり、市場の活性化が期待されています。
「世界の玄関口」としての空港の街という顔を持つ一方で、成田エクスプレスや京成スカイライナーなどを利用すれば都心へのアクセスもよく、実際には非常に住みやすいエリアだといえるでしょう。地価の動向については上昇傾向にあるものの、流山市や船橋市といった千葉県内の他の人気エリアと比較すると上昇幅は緩やかです。
そのため、予算内でより広い物件や高グレードの物件を探しやすく、比較的手頃な価格で良質な住まいを見つけやすい穴場エリアともいえます。
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千葉県の不動産市場は、都心へのアクセスのよさと割安感を背景に、全体として活況の流れの中にあります。特に今回ご紹介した7つのエリアは、再開発による利便性の向上や独自の行政サービス、豊かな自然環境など、それぞれに明確な魅力を持っています。
ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適なエリアを検討してみてはいかがでしょうか。
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