【要約・この記事の見どころ】
都心へのアクセスと自然の豊かさを両立する「千葉県」は、全国的にも子育て支援が手厚いエリアとして注目されています。
本記事では、県内全域で利用できる優待カード「チーパス」の仕組みや、妊娠・出産時に計10万円相当が支給される「出産・子育て応援給付金」などの基本制度を網羅。さらに、柏・鎌ケ谷・流山・松戸・印西・船橋の各自治体が独自に展開する、病児保育や送迎サービス、医療費助成といった「住んでから差がつく支援策」を徹底比較しました。
「共働きしやすい街」や「地価と教育環境のバランスが良い街」など、ライフスタイルに合わせた住まい選びの指針として、ぜひお役立てください。
Contents
千葉県は、都心へのアクセスの良さと豊かな自然環境を兼ね備えており、ファミリー層にとって魅力的な居住エリアとして注目を集めています。理想の住まい選びを進めるうえでは、居住を検討している自治体がどのような子育て支援策を展開しているかを事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、安心して子育てに取り組める千葉県の多彩な支援制度、ファミリー世帯に人気の主な自治体ごとの独自の取り組みまでを詳しく解説します。
1.千葉県の子育て支援の取り組み

千葉県では、県全体が一丸となって、子どもを産み育てやすい環境づくりに向けた子育て支援に積極的に取り組んでいます。その中心的な取り組みとして、県内のすべての子育て家庭を地域社会全体で応援するため、県内の事業者の協力を得て展開している「子育て応援!チーパス事業」と、「『チーバくん』を活用した子育て応援事業」の2つの事業があります。
「子育て応援!チーパス事業」では、協賛店舗で優待カード「チーパス」を提示することで、割引や特別なサービスなどのさまざまな特典を受けられる仕組みを提供しており、日々の暮らしの負担軽減を図っているのが特徴です。
また、千葉県ではマスコットキャラクター「チーバくん」なども活用しながら、子育てに関する情報発信や啓発活動を行っています。行政だけでなく、民間企業も巻き込んだ包括的な支援体制が千葉県の大きな強みです。
2.千葉県の子育て支援制度を紹介

ここでは、千葉県として、具体的にどのような子育て支援制度を行っているかを解説します。妊娠期から出産、さらに子どもの成長段階や家庭の状況に応じた、県による多角的な支援制度を見ていきましょう。
2-1.妊婦のための支援給付事業(妊婦支援給付金)
千葉県内の自治体では、妊娠期から安心して出産を迎えられるように、妊娠届出後と出生後にそれぞれ5万円(計10万円相当)を支給する「出産・子育て応援給付金」が実施されています。また、保健師等の訪問といった伴走型の相談支援も実施しています。
申請手続きの負担を極力軽減するため、スマートフォンやパソコンから手軽に行える電子申請での申請も可能となっており、利便性が高められているといえるでしょう。さらに、社会的なセーフティネットの拡充として、流産や死産などの場合でも支援の対象となるよう制度の見直しが進められています。
思いがけない困難に直面した方にもしっかりと寄り添う、手厚いサポート体制が構築されています。
出典:千葉市「妊婦のための支援給付事業(妊婦支援給付金)について」
2-2.医療に関する支援制度
子どもの健康を守り、万が一の病気に備えるための支援制度を千葉県では整えています。「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業」では、長期にわたって治療が必要な小児慢性特定疾病を抱える子どもと家族に対して、医療費の助成だけでなく、相談支援や自立に向けた多面的なサポートを行っています。
また、「指定難病医療費助成制度」では、原因が不明で治療方法が確立していない指定難病の患者の方の医療費負担を軽減するための制度を設けているのも特徴です。
さらに「低出生体重児への助成・支援等」として、体重が少なく生まれた赤ちゃんの健やかな成長を支えるために、入院治療にかかる医療費の助成や保健師による訪問指導といったきめ細やかなサポートを提供しています。
出典:千葉県「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業について」
2-3.ひとり親家庭への支援制度
経済的・精神的な負担が大きくなりがちなひとり親家庭に対しても、支援制度を整えています。「ひとり親家庭等医療費等助成事業」は、母子家庭や父子家庭に対して、子どもと親の医療費(保険診療の自己負担分)を助成する制度です。
「母子・父子・寡婦福祉資金の貸付け」では、進学のための修学資金や就業に向けた技能習得資金など、さまざまな用途に応じた無利子または低利子の貸付を行い、経済的な自立を後押ししています。
また、「ひとり親家庭(母子家庭の母・父子家庭の父・寡婦)等のための就業・自立支援事業」では、就業相談、技能習得のための講座開催、資格取得の支援など、よりよい条件での就労に向けた実践的なサポートを行っています。
出典:千葉県「ひとり親家庭等医療費等助成事業について」
2-4.次世代育成のための支援制度
「子育て短期支援事業」では、保護者の病気や出産、育児疲れなどの理由で一時的に子どもの養育が困難になった場合、児童福祉施設等で短期間子どもを預かってくれる制度を設けています。
「チーパス・スマイル」は、チーパス事業をさらに利便性向上させた取り組みであり、ウェブサイトやアプリを通じて支援情報へのアクセスを容易にし、協賛店での優待をよりスマートに受けられるようにしています。
また、「地域少子化対策重点推進交付金」を活用し、結婚に対する支援や、妊娠・出産・子育ての希望をかなえるための地域独自の先進的な少子化対策事業を推進しているのも特徴です。
3.千葉県の自治体別の子育て支援制度を紹介

ここからは、千葉県の各自治体が行っている子育て支援制度を紹介します。特にファミリー世帯に人気の自治体の施策を解説するとともに、各エリアの住環境や特徴についても触れていきます。
3-1.柏市
柏市は、利便性の高い商業施設と豊かな自然が調和し、ファミリー層から根強い人気を誇るエリアで、不動産市場でも安定した需要があります。「出産・子育て応援給付金」による経済的支援に加え、不妊・不育に悩む方への「不育症検査費用助成事業(先進医療に係るもの)」を実施しているのも特徴です。
また、「妊娠を希望する女性等の風しん抗体検査の全額助成及び予防接種の一部費用助成」や「柏市低所得妊婦に対する初回産科受診料助成」、「多胎妊娠に伴う妊婦健康診査費用の助成」など、妊娠前から出産までのきめ細かい医療費サポートが充実しています。教育・保育面では、赤ちゃんと絵本を楽しむ「ブックスタート」、認可外保育施設等を利用する際の負担を軽減する「保育料扶助」など、多彩な支援制度を整えています。
出典:柏市子育て情報「はぐはぐ柏」
3-2.鎌ケ谷市
鎌ケ谷市は、複数路線の利用が可能で都心へのアクセスがよく、住宅価格も比較的抑えられているため、初めてマイホームを購入する子育て世帯から注目を集めています。基本となる「出産・子育て応援給付金」をはじめ、保護者のリフレッシュや急な用事の際に便利な「保育園一時預かり」制度が整備されており、育児の孤立化を防いでいます。
また、絵本をプレゼントする「ブックスタート」や、妊娠判定のための「初回産科受診料を一部助成」を実施しているのも特徴です。千葉県全体の「子育て応援!チーパス事業」の積極的な活用に加え、市独自に「鎌ケ谷市多子世帯子育て支援事業」を展開しており、子どもが多い家庭ほど恩恵を受けやすい手厚い施策が魅力です。
出典:鎌ヶ谷市ホームページ「子育て・教育」
鎌ヶ谷市・子育て子育ち応援サイト「かまっこ応援団」
3-3.流山市
流山市は、つくばエクスプレス沿線の開発と「母になるなら、流山市」のキャッチコピーに代表される積極的な子育て支援策により、全国でも人口増加が続く自治体として知られ、不動産市場でも人気のエリアとなっています。
国と連携した「出産・子育て応援給付金」による支援や、流山市ならではのユニークな制度として、ひとり親家庭の親の通勤負担を軽減する「通勤定期乗車券特別割引制度(JR定期券割引)」があります。
また、ひとり親家庭の経済的自立を強力にバックアップするため、「流山市母子家庭及び父子家庭自立支援教育訓練給付金」や「流山市母子家庭及び父子家庭高等職業訓練促進給付金」を設け、就職に有利な資格取得やスキルアップを資金面から全面的にサポートしているのが特徴です。
出典:流山市ホームページ「妊娠・出産」
3-4.松戸市
松戸市は、「共働き子育てしやすい街ランキング」で上位にランクインした実績があり、手厚い子育て支援策を実施しています。都心への近さと充実した住環境から、共働きファミリー層の住宅購入需要が高いエリアです。
「出産・子育て応援交付金事業」による支援金支給に加え、現代の働き方に合わせた「託児機能付きのコワーキングスペース」の提供など、テレワーク時代の共働き世帯に寄り添った環境が整っています。
さらに、地域で子育てを助け合う「まつどファミリー・サポート・センターの助成」や、安全な移動を支援するための「幼児同乗用自転車等の購入支援・助成」、「チャイルドシートのリース料金の助成」など、生活密着型のサポートが充実しています。
また、保育所などにおける「給食副食費の助成(補足給付)」により、日々の生活費負担の軽減にも努めているのが特徴です。
出典:松戸市子育て情報サイト「まつどDE子育て」
3-5.印西市
千葉ニュータウンを中心に計画的に開発された印西市は、広々とした公園や大型商業施設が充実しており、良好な住環境と地盤の強さから、子育て世代の住宅購入先として高い人気を維持しています。
「出産・子育て応援給付金」の支給に加え、多胎児を妊娠した方の負担を考慮した「多胎妊婦健康診査費用の助成」を実施しています。
また、特定の疾患に対する「印西市特定疾患見舞金支給制度」や、聴覚に障害のある子どもをサポートする「印西市軽度・中等度難聴児補聴器購入費助成事業」など、健康面でのセーフティネットが手厚く用意されているのも特徴です。
絵本を通じて親子の絆を深める「ブックスタート事業」など、情操教育への支援にも積極的に取り組んでおり、安心して子育てができる環境が整っています。
出典:印西市ホームページ「健康・医療・福祉」
印西市子育てポータルサイト「いんざい子育てナビ」
3-6.船橋市
船橋市は、千葉県内で人口規模の大きい自治体の一つで、都心への交通アクセスのよさと商業施設の充実、さらには自然環境のバランスが取れたエリアです。そのため、住宅市場も高い流動性を持っています。
共働き世帯にとって心強い「送迎サービス付病児保育事業」を展開しており、子どもが急な病気の際にも安心して働くことができるでしょう。医療面では「産婦健康診査の費用助成」や「妊婦一般健康診査の助成」に加え、「低所得世帯の妊婦の方へ初回産科受診料の助成」や「妊婦一般健康診査の追加助成」など、妊娠期からの経済的サポートが充実しています。
また「出産・子育て応援事業」と併せて、生後4カ月までの乳児のいる全家庭を訪問してくれる「こんにちは赤ちゃん事業」を通じて、地域全体で孤立させない支援体制を築いているのが特徴です。
出典:船橋市ホームページ「妊娠・出産」
4.千葉県の子育て支援制度を活用して、充実した子育てライフを送ろう

千葉県は、妊娠・出産期の給付金や医療費助成、ひとり親支援への支援など、ライフステージに応じた子育て支援制度が整備されています。また、各自治体も独自の取り組みが行われており、地域ごとにさまざまな施策が展開されてます。
マイホーム選びにおいては、物件の条件だけでなく、自治体ごとの子育て支援制度を比較検討することも重要です。千葉県での暮らしを支える子育て支援制度をしっかり把握したうえで、自分に合った住まいを見つけてみましょう。
関連記事はこちら
千葉県八千代市の保育園情報まとめ | 八千代市の子育て支援制度も紹介
住まいのオンライン相談「ちばぎん住まいコンシェルジュ」はこちら